「大葉」と「青紫蘇」の違い

「大葉」と「青紫蘇」の違い
スーパーに行くと、「大葉」または「青紫蘇」といったものが置いてあるかと思います。どちらも見た目には違いがありませんが、何故違う名前で呼ぶのでしょうか。

まず、紫蘇には「青紫蘇」と「赤紫蘇」の2種類があり、このうち、茎も葉も赤紫色をしたもののことを「赤紫蘇」と呼び、「青紫蘇」は葉・茎ともに緑色の物を指します。紫蘇は香りが良く、食用に使われます。

「青紫蘇」のことを「大葉」と呼ぶようになったのは、1961年頃のことで、静岡のつま物生産組合が、青紫蘇の葉を摘んだものを「オオバ」の名で出荷したことが始まりと言われています。つまり、「大葉」というのは元々商品名だったというわけです。

これが好評であったために、青紫蘇の葉を束ねたものは「大葉」と呼ばれるようになり、現在では簡単な家庭菜園として育てられることもあり、「大葉の種」や「大葉の苗」として販売されています。

大葉は主に刺身のつまとして用いるほか、天ぷらや寿司、サラダや和え物など、様々な料理に使われることもあります。青紫蘇の葉から取れる精油はドレッシングとして使われ、実はお茶漬けや佃煮として食べられるようです。

一方で、単純に「紫蘇」と呼んだ場合は「赤紫蘇」のことを指す事が多いようです。赤紫蘇の葉や果実は食用、香味等に用いられ、葉の赤紫色は梅干や紅生姜などの着色に用いるだけでなく、赤紫蘇酒や赤紫蘇ジュースにも使われています。

紫蘇にはアントシアニンが豊富に含まれており、疲れ目や視力の回復に効果があります。葉から取れる油にはα-リノレン酸やルテオリンはアレルギー予防や症状の緩和に効果があり、香り成分であるペリルアルデヒドには胃腸の調子を整え食欲を増進させる効果があります。

簡潔にまとめると、「大葉」は「青紫蘇」の商品名として出回ったことで、名前が定着したということになります。紫蘇は香りが良く、様々な料理に用いられる万能な野菜と言えるのではないでしょうか。