「和牛」と「国産牛」の違い

「和牛」と「国産牛」の違い
スーパーに並ぶ牛肉の中には「和牛」、「国産牛」、「輸入牛」といったものがあります。その中でも、「和牛」と「国産牛」の違いを知っている人は多くありません。この2つは似ているようで全く違うものなのです。

「和牛」は日本の在来種をもとに、交配を繰り返して改良が行われたもので、「黒毛和種」、「褐色和種」、「日本短角種」、「無角和種」の4種類が存在します。松坂牛、神戸牛、前沢牛などは「和牛」に当てはまります。

「和牛」の中でも特に有名な黒毛和牛(黒毛和種)は、日本国内で販売される牛肉全体の15%程を占めています。これらは独自の厳しい基準を設けており、非常に高い品質を誇ります。

一方で「国産牛」は一定期間(輸入してから3ヶ月間)日本国内で飼育された牛の事を指します。一定期間以上日本国内で飼育されていれば良いため、アメリカ産やオーストラリア産であっても条件をクリアしていれば「国産牛」を名乗る事が出来ます。

しかし、実際には輸入して育てて売るという方法は効率が悪いため、国産牛と書かれた安い肉のほとんどは乳牛であるホルスタイン系、またはホルスタインと別種を交配させて育てている事が多いようです。

つまり、「国産牛」と書かれていても、実際には外来種を国内で育てているだけというわけです。そのため、「和牛」と比べて安価で買う事ができます。また、日本で売られているブランド牛の50%近くがこの「国産牛」であるとされています。

また、黒毛和種とホルスタインの交雑種もあります。交雑種はホルスタインと比べて肉質や脂肪交雑が向上しているため通常の国産牛よりもより和牛に近い味わいとなっています。

まとめると、「和牛」は在来種を交配させて改良したものであるのに対し、「国産牛」は外来種を輸入して日本で育てた牛肉ということです。「国産牛」の表示で勘違いしてしまう方も多いようですが、「和牛」とは全く違うものであるという事を忘れないようにしたいですね。