「バター」と「マーガリン」の違い

「バター」と「マーガリン」の違い
バターとマーガリンは、原料、製造方法、成分、風味が大きく違います。バターは牛乳だけから製造されており乳成分80.0%以上(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)、マーガリンは人工的に水素分子を付加して製造されており、油脂含有率80.0%以上(日本農林水産省規格)と定められています。

マーガリン類では、低エネルギーのものが好まれ、油脂含有率が80%未満のファットスプレッドが主流です。バターの起源は曖昧ですが、インドの経典には紀元前2000年頃、すでにバターのようなものが作られていたという記録があります。

最初は医薬品や化粧品として用いられ、食用としての利用は紀元前60年頃からだと言われています。
食用として用いられるまで、長くいスパンがあったのですね。

マーガリンは1869年、フランスで生まれました。隣国プロシアと戦争していたフランスはバターが欠乏し、ナポレオン3世が代用品を懸賞応募したのに応え、メージュ・ムーリェという化学者が牛脂と牛乳を混ぜ、冷やし固めたものを考案したのが始まりです。

バターの脂肪は牛乳の脂肪分だけですが、マーガリン類は植物性の脂肪からできていて、コーン油、大豆油、パーム油、なたね油、綿実油などが使われます。これらに乳や乳製品、ビタミンA、乳化剤、着色料を加えて作ります。原料によって固さや味の違った製品を作ることができるのもマーガリンの特徴です。

バターは牛乳からクリームを分離して攪拌し、乳脂肪を凝集させて製造します。

マーガリン類は原料の植物性脂肪に前途の通り、水素を添加し、液状のものを固体状に硬化させ、これに乳成分やビタミンA、乳化剤などを添加し、混ぜ合わせて作ります。

バターとマーガリンの栄養成分の違いは、バターのビタミンAは牛乳由来のもので、100g当たり510μgと豊富に含まれており、100g当たりのコレステロールはバター210mg、マーガリン5mg、ファットスプレッド4mgです。

風味の違いは、バターは優れた風味を持っており料理やお菓子作りに欠かせません。マーガリン類にはあっさりとした味わいがあります。

マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれており、健康被害を及ぼすとも言われています。