けんちん汁と豚汁の違い

けんちん汁と豚汁の違い
けんちん汁と豚汁どちらも同じ味噌汁だと思っている人も多いです。確かに大根、にんじん、里芋、ゴボウ、こんにゃく、豆腐など入っている具はほとんど一緒です。

けんちん汁は元々精進料理で、昆布やしいたけなどから出汁をとり豚肉などは入れられませんでした。

でも近年は豚肉などを入れてけんちん汁として食べられるようになってきています。家庭によって違いがあるようですが本来は醤油で味付けをします。

味噌で味付けしている所も多いです。あとけんちん汁は一度野菜などを胡麻油で炒めています。

調べてみると豚汁は豚肉・野菜等を入れ味噌汁仕立に煮込んだ料理となっています。
けんちん汁はくずした豆腐と野菜を油で炒めたものを実としたすまし汁となっています。

本来はけんちん汁は野菜のみで味も醤油なのです。豚汁が作られるようになったのは明治以降であると考えられています。

日本では元々豚肉を食べるという習慣がなかったので豚の仲間であるイノシシをたべる習慣はありました。

けんちん汁の発祥は建長寺の修行僧が作っていたため建長汁がなまってけんちん汁になったといわれる説や普茶料理の巻繊(ケンチャン=野菜を刻み、豆腐を混ぜて炒め、湯葉で巻いて油で揚げた料理)がアレンジされけんちん汁になった説などがあります。

豚汁の発祥はけんちん汁に肉を入れたという説、ぼたん鍋を参考にした説、旧日本海軍においてカレー粉の代わりに味噌を入れて作ったという説、北海道の開拓を行った屯田兵が食べた屯田兵の汁を屯汁と呼ぶようになったという説、山形県庄内地方の芋煮が元になったという説、日本国外から持ち込まれたという説などがあります。

豚汁は「とんじる」と呼ぶ地域と「ぶたじる」と呼ぶ地域があります。

豚汁とけんちん汁は寒い冬にはかかせないものです。食べるだけで体がポカポカと温かくなってきます。今まで違いをたいして気にしてなかった人も違いを知るだけで料理をするのが楽しくなるものです。