裁判などで「控訴」と「上告」の違い

裁判などで「控訴」と「上告」の違い
控訴と上告の違いとは何でしょうか。裁判などで、不服があった時に「控訴しました」「上告しました」とよく聞きますが。

日本の裁判は「三審制度」を導入しており、これは同じ事件で異なる階級の裁判・審理を3回与えられています。
裁判の階級により「控訴」と「上告」の言葉が違います。

控訴は、「第一審裁判所」が下した判決に対して、「控訴裁判所」に不服申し立て審査を求めることを指します。

地方裁判所・家庭裁判所が第一審裁判所である場合は、高等裁判所が控訴裁判所になります。

簡易裁判所が第一審裁判所である場合は地方裁判所が控訴裁判所になります。

上告は、「控訴裁判所」が下した控訴審判決に対して、「上告裁判所」に不服申し立て審査を求めることを指します。地方裁判所が控訴裁判所である場合は高等裁判所が上告裁判所になります。

高等裁判所が控訴裁判所である場合には最高裁判所が上告裁判所になります。上告審は、憲法違反・法令違反等の法令の適応の誤りについての判断が中心で、口頭弁論を開かず、書面審査だけで審理を行うことができます。

控訴→上告の順で不服申し立てを行い、申し立てる裁判所も、1段階上の裁判所になります。
以上のことをまとめると
地裁(控訴)高裁(上告)最裁
簡裁(控訴)地裁(上告)高裁
です。

また、控訴について、控訴期間は、判決所の送達を受けてから、2週間の天変地異以外裁判所が変更できない不変期間があります。

この期間に控訴審を担当する控訴裁判所宛ての控訴状を第一審の裁判所に提出して控訴の提起します。控訴の理由が提起されていない場合には、控訴状提出から50日以内に控訴理由書を提出します。

上告審の法的性格は法律審であり、原則として上告審では原判決に憲法違反や法律解釈の誤りがあるかと中心に審理されます。

民事訴訟において、上告が不適法である場合には決定で、上告を却下することができます。上告理由が、上告が許される事由に明らかに該当しない場合は決定で、上告を棄却することができ、上告に理由がない場合には判決で上告を棄却します。

裁判の不服申し立ては1回目と2回目、場所も名前も異なり、口頭弁論や書類など性格も違うのですね。