男女のボタンの違い

男女のボタンの違い
男女で、洋服のボタンの付き方は逆です。もっと厳密に言うと、男性の洋服は前ボタンが右についており、女性の洋服は前ボタンが左についています。

さかのぼること13世紀14世紀ヨーロッパ宮廷が始まりです。
ボタンが付いてる洋服は、宮廷で着用されます。もちろん着るのは上流階級の人間です。

実はここで上流階級の習慣が関わってきます。男性は自分で洋服を着替えます。
当時から右利きが多かったので、ボタンは右にあった方が着替えやすいのです。
中世ヨーロッパの上流階級の女性の身分にもなると、自分で服を着る、のではなく、使用人に着せてもらいます。

ですから、右利きの召使からすると向かって左にボタンがあるほう(男性とは逆)のがボタンが留めやすい、ということになります。

和服では男女でどちらを前にするか違いません。男女ともに右が前です。
この和服の着方の由来は、平安時代に唐の影響を受けてからは、男女同じように右前で着ます。

これは西洋とは違い、日本は男女ともに自分で服を着用していたためなのと、やはり右手が利き手で、右手で懐に入った物を出しやすいからなのです。

歴史的には、奈良時代の養老3年(719年)に出された「衣服令(えぶくりょう)」という法律の中にある「初令天下百姓右襟」という一文が起源であるとされています。
「庶民は右前に着なさい」とされ、これ以降、着物を右前に着ることが定着されたものと考えられます。

動きにくいという物理的な問題から右前が定着したと仮定すれば襟先が邪魔にならない左側に武士が刀を差すようになったとしても納得がいきます。
江戸時代ころから、武士などが左腰に差してる刀が触れ合うことを避けて自然と左通行になっていたと言われています。

一方、欧州大陸諸国の右側通行については馬車の馭者は、右手で鞭を振るうので、対抗する馬車に当てないために自然と右側通行になったという説、ナポレオンが左利きだったことから西洋は右側通行になったという説もあります。

洋服はもともとは西洋から伝わった物、だから起源である西洋で男女で服の着方が違ったからということになりますね。