「宅急便」と「宅配便」の違い

「宅急便」と「宅配便」の違い
運送会社のサービスには、「宅急便」や「宅配便」といったサービスが存在しますが、業者によって呼び方は様々です。では、この2つに他の違いは存在するのでしょうか?

基本的なサービスには違いは存在しませんが、「宅急便」というのはヤマト運輸の登録商標となっているため、他の運送業者が「宅急便」という名前を使ったサービスを行う事が出来ないようになっています。

児童書の「魔女の宅急便」では、ヤマト運輸の商標権に触れて問題になったと一時期話題になる事もありましたが、後にアニメ映画化された際にはヤマト運輸がスポンサーとなり、アニメをそのままCMにして放送していました。

現在、特許庁において「魔女の宅急便」と「宅急便」は異なる言葉として扱われており、「宅急便」は1979年4月27日にヤマトホールディングス株式会社が登録して、「魔女の宅急便」は株式会社スタジオジブリが1992年10月30日に登録しています。

一方、「宅配便」は様々な運送会社で用いられています。宅配便が始まった背景としては、宅配便が誕生する前まで、個人が荷物を発送するためには、郵便小包や、鉄道小荷物を利用するしかありませんでした。

これらは郵便局や駅まで行って発送の手続きを行わなければならなかった他、鉄道小荷物は駅で受け取る必要がありました。郵便小包も当時は6kgまでしか扱いが無く、それらを使わない場合は、通運を利用しなければなりませんでした。

1927年には日本最古の宅配便となる、鉄道省と運送業者が始めた集荷・配達を行う「特別小口扱」が誕生しました。後に民間のサービスである三八五貨物のグリーン宅配便や、1976年には大和運輸の「宅急便」といったサービスが誕生していきました。

以上のように、「宅配便」と「宅急便」の違いは「宅配便」が様々な運送会社で使われている名前であるのに対し、「宅急便」はヤマト運輸の登録商標であるという違いだったということになります。