規定 と規程の違い

会社での文章を作成したりする時、「規定」と「規程」で困った方も多いと思います。この二つは類義語であり混同して使用されている事例もありますが、本来は別の概念を持った言葉になります。

「規定」とは、事務処理の内容や手順などを定めた「規程」や「規則」などの中の個々の条項(条文)のことです。

物事のありさまややり方をある形に定める、法令の条文として定める、またその定めや条文のことを指します。会社で規程集を作る場合、「規定集」という表記は間違った使い方になります。

例として「法律で規定する」「規定に従う」「規定種目」「適用規定」「前条の規定による」などが挙げられます。

一方「規程」は、特定の目的のために定められた一連の条項の全体をひとまとまりとして呼ぶ語のことです。

こちらは名詞の扱いになるため、「規程する」などと動詞にしてしまうのは誤った使い方です。「出張旅費規程」「職務規程」「取り扱い規程」「文書処理規程」「施設利用規程」などと使います。

つまり、一つの「規程」の中には、通常いくつかの「規定」が含まれているということです。例えば、賃金について定めた個々の条文は「規定」、それをまとめたものが「賃金規程」となります。

新聞では、固有名詞以外は「規定」で統一しているところが多いようです。

その他、名詞とセットで使われる場合に違いがあります。「規定」は「規定~」というように名詞の前に付けられることが多いのですが、「規程」では「~規程」といったように名詞の後に「規程」が付くことがほとんどです。

これらの用語に関して、その基準となっているのが内閣法制局の発行している「法制執務提要」です。両議院や自治省も同じようなルールを持っています。

「規程」は一連の条項をまとめた条文の集まりで、「規定」はその中の個々の条文を指すということになります。…たった一文字で意味が違うんですから、日本語と言うのは本当に難しいものですね。